ヘイセイラヴァーズ

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2018-04-30から1日間の記事一覧

淡く薄く、揺れる画面の奥の(映画『君の名前で僕を呼んで』感想)

退屈な夏だった。 脳みそまで溶けるような暑い夏。 太陽の強い光がじりじりと紙を焦がしていくような陽射しの下で、ペラッペラのペーパーバックの文字を追う。ページをめくるたびにガサガサ音がする。昼間は暑すぎてほぼ半裸でごろごろ過ごし、我慢できなく…

嗚呼、それにしてもイケメンの無駄遣い(映画『帝一の國』感想)

高校時代は、青春時代だ。誰も異論はないだろう。 だけどそのことを彼ら自身も意識していて、高校入学と同時に「青春しようね」と自分たちで確かめ合うのには違和感を覚える。そう、それは自分で自分のことを「私って天然だから」と言っている人を見ているの…