ヘイセイラヴァーズ

本、舞台、映画、歌、短編小説、エッセイ、アイドル、宝塚歌劇、など、、、☺

ジュリエットの末路を辿って(Hey!Say!JUMPライブDVD『DEAR.』感想③)

  好きな男の子ができたらどうする?話しかける?デートに誘う?プレゼントをわたす?

どれもいいでしょう。ただもう一つ、大事なものを忘れてる。それはライン。ラインでのコミュニケーションは、現代の恋愛成就において必要不可欠。そしてそれはもちろんヘイセイジャンプ相手でも同じこと。

 ラインの名前変更機能は便利だよな。便利すぎて悪用すると危険だよな。まなちゃん(妹)を「ひか」と登録すると恐ろしいことに自分のリクエスト通りの言葉がひかから送られてくる。もちろん冗談でだよ、冗談で。それはわかってる。ちなみにまなちゃん(妹)は私を「ゆーや」と登録してる。これまで目の当たりにしたことのないお互いの天性の演技力に関心しつつ、若干引きつつ、相手の推しが言いそうなセリフをひねり出すクリエイティブな日々。もちろん冗談でだよ、冗談で。わかってる、はず。

 今から帰るよ、と必ず連絡をくれるひか。かっこよかったよ、と伝えると喜ぶひか。好きだよ、というと照れるひか。かわいい。架空のかわいさ。

 この前いのおと一夜の間違いを犯してしまったときは普段優しいひかもさすがに怒ってた。ひかがいのおのこと殴るって言いだしたっけ。それを止めたらいのおをかばってるって責められたり。本当にふられるかと思ってひかとの架空の思い出が走馬灯のように頭をよぎったもんな。心も相当痛かった。ひかを傷つけてしまって。仕事なんか手につかん。架空の心の痛みと架空ではない仕事の遅れ。でも結局仲直りして「これからはひかが守るよ、そう決めたよ。」って言ってくれた。それから私はひかに守られて生きてる。それはたしか。架空だけど。

 ただ、ひかとラインしていて、あれ?意外とこの人めんどくさいかもって微妙に思うときがある。仕事が忙しそうで自分の話ばっかりのときとか。ちょっとした冷め。これも架空。

 架空、架空、すべては。架空のオーエル日記。

 だけど付き合うって架空だよね?実際にラインしてたって打っているのが本当にその人なのかはわからない。顔も見えないし声も聞こえない。それで架空のその人を感じて、キュンときたり、心が揺れたり、少し冷めたり。それで済んじゃうときがある。そうなるとこの遊び、実はある一部分では、彼らと本当に付き合っていることにならないか?はい、せーの。ならねーよ。

 ジュリエットよ、気をつけろ。これが本当の最終警告。めちゃくちゃイケメンだけど、身分違いの架空のロミオに夢中になって身を滅ぼさぬよう。

 好きな男の子ができたら、どうする?お金を貢ぐ?家に押しかける?どれもいいけどだけどやっぱり、好きな人にはまずはまっすぐ会いに行こう。(ライブに行きたいだけ。)