ヘイセイラヴァーズ

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女子の嫉妬は根深く屈折なう(宇垣美里コラム『人生はロックだ!』感想)

 

 負けた、負けました。

 笑いながら白旗振って降参でーす。

 だって読みました?

 宇垣美里アナウンサーのマイメロ論。

 

 「ふりかかってくる災難や、どうしようもない理不尽を、一つひとつ自主的に受け止めるには、人生は長すぎる。そんなときは“私はマイメロだよ~☆難しいことはよくわかんないしイチゴ食べたいでーす”って思えば、たいていのことはどうでもよくなる。」

 

 これ読んで膝から崩れ落ちました。めっちゃくちゃ励まされてしまった。それからというもの私はこの方法を実践し、生きるのが確実にラクになってしまった。しかもこれを自分なりに応用して、仕事が忙しい時に自分をガイズアンドドールズのアデレイドなんだと思いこむのも試した(@宝塚星組)。それはダメな彼氏のために健気に、でもそれなりに楽しんではたらいている私!えらいしかわいい!というテイ。なにこれ、ラクどころか楽しい。

 

 はーあ、それにしてもさあ、アナウンサーで美人で仕事もできてエロくてそして文才もある人がいたらこっちはどーすればいーの?(にこにこ)まったくもう丸腰じゃん。(にっこり)

 

 女子の嫉妬は根深くて、その上常に、複雑に屈折してる。こんな才能がある宇垣さんに対して同じ女子としてこのやろ〜とメラメラしてしまうとか(一方的ですが)、落ち込む気持ちと同時に(そう、一方的に)、なんだろう、このコラムを読んだときにほんのり感じたそこはかとない同士感は。そうなんだ~、こんな悔しいくらいパーフェクトに見える人もどうしようもない窮屈さ感じるんだ~、それを打破しようともがくんだ~。うそ、まさか共感?(一方的なのはわかってるから静かに!)

 

 共感することで人との距離は急速に縮まる。そして負けを認めると人は楽になる。パーフェクトすぎてなんか鼻につくからやっぱり認めたくない。というか認めるわけにはいかない。だけどもしかしたらいい奴かもしれない......。その狭間で揺れる乙女心。恋心なんかよりよっぽど複雑に揺れる乙女心。

 

 とにかく、もうこうなったら私が彼女に勝てることは、そうだなあ、外で自由にデートしまくれるという部分しかねえな。アナウンサーはいろいろ追いかけられてデートはおろか外にでるのだけでも大変だろうからな。......うーん、これって勝ってるか?

 ま、なんでもいいけどとりあえず私は今からデート出かけてくる。それで今夜の乾杯は悔し泣きしながらも、こっそり宇垣先輩に捧げてきます。今夜泣きながら酒飲んでる女を町で見かけたら、それはきっと私。