ヘイセイラヴァーズ

本、舞台、映画、歌、短編小説、エッセイ、アイドル、宝塚歌劇、など、、、☺

エピローグ。ヘイセイラヴァーズ。

誰かが言っていた、あのハナシが忘れられない。

人類が滅亡し、誰もいなくなった地球に、あるときエイリアンが訪れる。

その時エイリアンたちはきっと、人類が残した膨大な紙の記録に驚くだろうというハナシ。そしてそれよりはるかに膨大な、ネット上の言葉たちに驚くだろうというハナシ。

 

ヘイセイがもうすぐ終わる。

そのことを聞いた時、ヘイセイ生まれの私のまわりの同世代は、ほぼ全員このことを怖れた。それは次の年号生まれにババア扱いされる!ということ。ヘイセイ生まれというだけで優越感を感じられた時代が突然終わる!という事実。

そう、ヘイセイはたしかに私たちの時代だった。飛び上がるほどうれしいことも、歯を食いしばって涙をこらえた出来事も、友情も恋もなにもかも、みんなヘイセイが私たちにくれたものだ。私たちはヘイセイ生まれ、ヘイセイ育ちの生粋のヘイセイっ子。ヘイセイは私たちの青春時代そのもの。

ヘイセイ時代が終わるということは私たちの青春時代が終わるということ。

ババアへの一歩を無事に踏み出すということ。

そんなヘイセイは、最後に何を生みだして、何を見せてくれるんだろう?

そしてその時私のこころには一体何が浮かんでくるんだろう?

 

エイリアンたちは膨大な言葉の前で、まだ立ち尽くしている。彼らは地球語を解読しようとするんだろうか?

私たちが時に睡眠時間を削り、時におせんべいをかじりながら、それでも一生懸命書いた文章たちは、その時はもう意味を持たずに、無数のディスプレイの中でただきらきら光ってる。

エイリアンたちはまっくらな地球の上でその光と夜空の星の光を見比べて目をしばたかせている。その一番端で光っているのはこのページかもしれない。取るに足らないヘイセイ時代のこの記録。

 

ヘイセイラヴァーズ。

ヘイセイの恋人たち。

ヘイセイラヴァーズ。

ヘイセイへの愛。

ヘイセイラヴァーズ。

すべてのヘイセイを愛するものたちに捧ぐ。